保険を知る

【自動車保険の基本】車両保険がわかる!車両保険は自分の車への補償です

自動車の任意保険は、大きく6つに分けられます。

  • 車両保険
  • 対物保険(対物賠償責任保険)
  • 対人保険(対人賠償責任保険)
  • 人身傷害保険・搭乗者傷害保険
  • 無保険者傷害保険
  • 自損事故保険

今回は、車両保険について説明していきます。

車両保険は、どのような保険のか?

ここでは、車両保険について細かく説明していきます。

車両保険とはどんな保険なのか?

車両保険とは、自分の車を守る保険です。

自分の車に傷・損害が出た場合、契約している車にして補償(修理費等)を受けられる保険です。

自動車の任意保険の中で、車両保険を付けていなければ、自分の車に対する補償は受けることはできないのです。

車両保険は、こんな時に補償される!

車両保険の補償が受けられる事故の形態

車両保険の補償が受けられる事故
  • 衝突、接触
  • 墜落、転覆
  • 物の飛来、物の落下
  • 火災、爆発
  • 台風・たつ巻・洪水・高潮
  • その他偶然な事故(いたずら、落書き)によって車に生じた損害
  • 車の盗難による損害

車両保険とは、上記の事故の状態において、車両保険を付けている車(契約している自分の車)に対して、補償を受けられるのです。

上記の事故の状況から、自然災害でもたいてい補償を受けられるとわかりますが、地震・噴火・津波については、補償から外れてしまいます。

地震・噴火・津波については、保険は使えないということです。

【車両保険の免責事項】免責事項に当てはまると車両保険は支払われません!車両保険(自分の車の補償)を付けているのに、「車用保険が使えなかった」「修理費が補償されなかった」「車両保険をつけている意味がない」なん...

他にも、保険会社が定めた条件を満たさなければ、保険は使うことが出来ないこともあるのです。

車両保険の条件は、基本的には2つから選択する!

車両保険は一般条件(オールリスク型)と車対車限定条件(限定型)に分けられる

任意保険における、車両保険は基本的に2つの種類から選択します。

  • 車両保険 一般条件
  • 車両保険 車対車限定条件

この2つの条件です。

この条件には大きな違いが2つあります。詳しく見ていきましょう。

一般条件・車対車限定条件には、補償範囲と保険料に違いがある

  • 車両保険 一般条件
  • 車両保険 車対車限定条件

この2つの条件は、事故に遭った際の補償の範囲保険料に大きな差が出てきます。

車両保険の2つの条件の補償範囲の違い

事故に遭った際の補償範囲の違いには、事故形態が衝突・接触(当て逃げ含む)の場合に大きく異なります。

車同士の接触・衝突(相手特定) 車とバイク(原付)との接触(相手特定) 車同士の接触・衝突
(相手不明)
当て逃げ
(相手不明
ガードレール・電柱との接触 車庫入れに失敗
一般条件
車対車
限定条件
× × × ×

車対車限定条件の場合、衝突・接触事故について、保険が使える為には、決まりがあります。

  • 車と車の接触・衝突
  • 相手車両が特定できる
  • 接触した車が契約している車と所有者が異なる車に限る

そうです、車と車(バイク・原付含む)の事故相手車両の特定ができる場合且つ、接触した車両が自分の所有物でない場合と限定されています。

  • 車対車限定条件とは、保険会社によりネーミングに異なりがあり、車対車+A・エコノミー車両条件と言われたりもします。
  • 相手車両の特定が出来る場合とは、運転者または所有者・車のナンバー・相手車の接触箇所等が判明する場合と考えて問題ありません。

衝突・接触以外の事故形態では同様の補償を受けられる

  • 墜落、転覆、
  • 物の飛来、物の落下、
  • 火災、爆発、
  • 台風・洪水・高潮
  • その他偶然な事故(いたずら、落書き)
  • 車の盗難による損害

事故形態が、接触・衝突以外の場合は、同様の補償を受けることが出来ます。

車両保険の2つの条件の保険料の違い

保険料は一般条件の方が高く、車対車限定条件の方が安い

自動車の任意保険は事故リスク(保険を使う可能性)が高い方が、保険料も高くなるように設定されています。

車両保険の一般条件と車対車限定条件では、どちらが事故リスクが高いか?

それは、一般条件です。

車と車以外の事故や相手車両特定できなくとも補償される、一般条件の方が、事故リスクが高いということが容易に分かります。

一般限定と車対車限定、保険料の差は1万円~2万円程度

一般限定と車対車限定の車両保険の保険料の差は、一般的には1万円~2万円程度と言われています。

一般条件よりも、車対車限定条件の方が保険料は安くなります。

自動車の任意保険の等級や契約車両の車種等により保険料には大きく差が出てきますので、あくまでも一般的な金額です。

尚、等級が高い場合、事故リスクも低いと考えられるのか、保険料の差は小さくなる傾向にあります。

セゾン自動車火災保険は車両保険において、一般条件と車対車限定条件の2つの選択ではなく、車両保険を8つの条件に分け、補償範囲をかなり詳細に区分わけできるようになっています。

  1. 車両保険一般(オールリスク)
  2. 車両保険一般(盗難対象外)
  3. 車両保険一般(水災対象外)
  4. 車両保険一般(盗難・水災対象外)
  5. 車対車+A(※)
  6. 車対車+A(盗難対象外)
  7. 車対車+A(水災対象外)
  8. 車対車+A(盗難・水難対象外)

(※)車対車+A車対車限定条件と同様の条件です。

上記のように、かなり細かく分類分けされており、補償範囲の違いによって、保険料にも差を出しています。

車両保険を付けていると損害が出た時、いくらまで補償されるのか?

車両保険の補償金額は、車の価値によって決まります

車両保険を付けることで、自分の車に損害が出たい際には補償される、と説明してきましたが、その補償される金額は無制限ではありません。

車両保険を付ける時に、事故が起きた際に「補償を受けられる金額」を設定する決まりになっています。

その金額は、車両保険金額(しゃりょうほけんきんがく)とか車両保険価額(しゃりょうほけんかがく)と言われています。

車両保険金額は、自分が好きな金額で設定できるわけではありません。

車両保険金額は、車自体の価値によって決まります。

車の価値は、車種・グレード・型式・年式等から決まる

一般的に、自動車の価値は下記より決まっていきます。

  • 車種
  • グレード
  • 型式
  • 年式
  • 走行距離 等

現在の市場で出回っている車(中古車の市場)、一般の自動車販売店が顧客に販売する価格も、車種やグレード、年式等を参考に設定されることになっています。

車は車種によっても、作られた年によっても、車自体の価値が違います。

10年乗っている軽自動車と、ピカピカ新車のベンツを比べるとわかりますが、新車のベンツの方が価値があります。

車両保険を付ける際には、車自体の契約時点での市場の価格を元に上限金額(車両保険金額)を決めることになるのです。

  • 車両保険金額は、車種・年式・型式等から算出していくのですが60万円~95万円とか、300万円~350万円等、ある程度の幅があります。
  • 車両保険金額が高くなるほど、保険料も高くなります。
  • 車両保険金額は、自分で算出する必要はありません。保険代理店さんや自動車の保険会社が、車両保険へ加入する前に車の情報から金額を出してくれますのでご安心下さい。

自動車保険の基本:車両保険編 まとめ

自動車の任意保険の基本、車両保険についてまとめてみました。

車両保険とは・・・

  • 自分の車に対する損害を補償する保険。
  • 補償を受けられる、事故形態がある。
  • 一般条件・車対車限定条件から選択できる。(一般的には)
  • 設定している保険金額を上限に補償される。
  • 金額が大きくなればなるほど、保険料が上がる。

自分の車の補償を受けるには、車両保険への加入が必須となりますよ。

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