保険を知る

自動車保険の「難しい」「わからない」を一挙解決しちゃいましょう!

自動車保険は、「難しい・わからない」と多くの方が感じていると思います。

私も、損害保険会社へ入る前は、自分名義の自動車すら所有していなかったですし、学生時代に父親の車を借りて事故(相手方が全部悪いケースの事故です)に遭った経験はあります。

しかし、自動車保険の内容についてもは、まったく知りませんでした。

自動車保険は「自動車保険を扱う仕事をしている方」「自動車事故で苦い経験がある方」、もしくは、「自動車好き」「保険好き」とか、そういう方が詳しく知っていると思っています。

保険なんて、最初はだれでも知りません。

特に、掛け捨て保険である自動車保険は、良いか悪いのか、不幸にも事故に遭ってしまった方しか補償を受けられません。

※掛け捨て保険・・・保険を掛け、保険料を支払い、保険期間保険金支払いの理由がない限り、掛け金が戻ってこない保険のことです。保険金を受け取ることがなければ、払い続けた掛け金(保険料)は捨てたのも同じであるという考えから、「捨てる」という言い方をされます。

では、何が自動車保険を「難しく」「わからなく」させているのでしょうか?

自動車保険は何が難しく、わからなくさせているのか。

それでは、何が自動車保険を難しく、わからなくさせているのか。

正直、何がわからなくて、何が難しいという例えを挙げることも難しいと考える方が多いのではないでしょうか。おそらく。(推測です)

私も考えてみました。あくまでも推測ではありますが、難しい・わからないポイントを自動車保険について説明しながら、挙げていきたいと思います。

自動車の保険のわからないの根源の一つは任意保険の複雑さ

自動車の保険は、自賠責保険と任意保険の2つに分けられます。

➡自賠責保険と任意保険の違いは?

自賠責保険へ怪我の賠償等を直接請求する方は、多くはないと思いますので、自賠責保険を詳しく知っている方は、少ないと考えます。

➡自賠責保険とは?

そのように考えると、自動車保険の「難しい・わからない」の根本は、任意保険であると言えます、よね。

任意保険が複雑になったのは、1997年頃からなんです。

自動車保険が複雑になったとは、1996年~2001年にかけてと言えます。

その時期に、大規模な金融制度の改革があり、金融の規制緩和による自由化がありました。

そのため、日本の保険業界が激変したのです。

金融の自由化が、どういった点で保険業界に影響を与えたのか、下記に挙げてみました。

  • 自動車保険料の自由化
  • 保険商品の自由化
  • 海外の保険会社が日本の保険業界へ参入
  • ダイレクト型保険会社の参入により契約方法の幅が増加

今では当たり前の、海外の保険会社(外資系保険会社)やダイレクト型保険会社も、金融の自由化によって参入してきました。

➡代理店型損保とダイレクト損保の違いとは?

保険の自由化は何をもたらしたのか?

保険の自由化により、メリットも、もちろんありました。

  • 自動車保険料の自由化
    ➡各々の保険会社で保険料を決定できるようになり、保険料が安くなった
  • 保険商品の自由化
    ➡各々の保険会社でオリジナルの特約や様々なケースに合わせた特約を作れるようになった。消費者が自分の想定する事故リスクに合わせた自動車保険を組み合わせることが出来るようになった
  • 海外の保険会社が日本の保険業界へ参入
  • ダイレクト型保険会社の参入により契約方法の幅が増加
    外資系保険会社の参入により、保険会社と自分の条件に合った自動車保険を契約する選択肢が増えた

自動車の保険料の場合、保険料が安くなる

保険料を定める基準(算定会料率)の使用義務がありましたが、金融の自由化によりなくなり、個々の保険会社で定めることが出来るようになりました。

それにより、保険会社一社が値下げをすると、他の保険会社も値下げをするという保険料の値下げが進んでいきます。

今では当たり前のリスク細分型自動車保険が導入される

金融の自由化により、保険料がかなり安くなったことから、自動車保険会社は※リスク細分型自動車保険というものを導入しました。

※リスク細分型自動車保険
事故を起こすリスクを保険料計算に反映させる方法で、事故リスクが低い人は保険料が安くなり、逆に事故リスクが高い人は保険料が高くなるもの。

リスク要因となるのは、年齢、運転歴、車の使用目的、年間走行距離、車の種別、車の安全装置の有無、車の所有台数等です。

リスク要因と等級(1等級~20等級)によって、保険料にかなり違いがでてくるのは、この為です。

さらに、保険料の一括見積を簡単に取れるようになったり、今は当たり前のダイレクト型の安価な自動車保険会社が参入してきたのも、この自由化により規制緩和されたことが要因です。

自動車保険は比較で安くなる!

保険の自由化によるデメリット、保険の複雑さが増していく

保険の自由化によりメリットだけではなく、やはりデメリットもあります。

保険の自由化によるデメリットは自動車保険をさらに複雑化させたとも言わざるを得ません。

さらに、数年前より事故有係数(じこありけいすう)という、事故(等級の下がる事故)が起こり保険を使用した場合、次年度から下がった等級が元の等級に戻るまで、割高の保険料が適用されています。

保険契約する際に、保険料の細かいリスク区分(運転者条件・年齢条件・免許の色、車外補償無し等)をしていること、事故有係数があることで、契約をどうすればいいのかわからない、といった悩みも多少あることと思います。

しかし、それ以上に、自動車保険を複雑化させているのは、保険商品の自由化です。

保険商品の自由化により、各社オリジナルの特約が増加

金融の自由化前、自動車保険は、自動車保険各社オリジナルの特約などはありませんでした。

  • 対物賠償責任保険(対物保険)
  • 対人賠償責任保険(対人保険)
  • 車両保険
  • 搭乗者傷害保険

この上記4つの保険を組み合わせて、3通りの保険から選択していました。

  1. PAP・・・対物保険、対人保険、搭乗者傷害保険
  2. SAP・・・PAP(対物保険・対人保険・搭乗者保険)+車両保険
  3. BAP・・・4つの保険から自分で選択し、組み合わせる

金融の自由化前は、保険料を定める基準(算定会料率)の使用義務がありましたので、同じタイプの保険では保険会社により保険料に差はありませんので、保険会社を選択する必要もありませんでした。

人身傷害保険(自身の怪我を補償する)も商品の自由化によって生み出された商品

金融の自由化により、保険商品の自由化が進み、各々保険会社のオリジナルの商品作りが進んだのです。

今では、どの保険会社でも扱いがある「人身傷害保険」ですが、自身の怪我を補償する保険は、金融の自由化前はありませんでした。

➡車両保険と人身傷害保険を説明

事故が多発、お客様目線より、自身の怪我の補償もまかなえる保険が必要ということから商品化されたと推測します。

現在のような、人身傷害保険や特約が以前はなかったというより、「規制があったため商品化できなかった」というのが正しいのかもしれません。

各々保険会社で、補償の範囲を補填する、特約という名目の補償が増えいく

例を挙げていくと、

  • 対物超過修理補償特約
  • 個人賠償責任補償特約
  • 弁護士費用特約

➡お勧め特約3選紹介(対物超過費用特約/個人賠償責任補償特約/弁護士費用特約)

  • 他車運転危険補償特約
  • ファミリーバイク特約
  • 車両新価保険特約
  • レンタカー費用特約
  • 車両無過失事故に関する特約
  • 運転者限定特約(本人限定/本人・配偶者限定/家族限定)
  • 車対車免ゼロ特約
  • 自転車傷害補償特約・・・

各々の会社によって作成されているので、あくまでも一部抜粋です。

名前がなんだか漢字が多く、カクカクしていて、分かるような分からないような・・・そんな特約の名前ばかりですね。

特約以外にも、他社に負けないオリジナルのサービスも増加中

  • 24時間365日事故付サービス(各社)
  • 優良自動車工場紹介(各社)
  • 車両搬送・帰宅費用等サービス(各社)
  • セコム事故現場急行サービス(イーデザイン損保・ソニー損保)
  • アルソック事故現場安心サポート(セゾン自動車火災保険)
  • ASV(先進安全自動車)割引(三井ダイレクト損保)

各々保険会社のオリジナルの商品が、他社でも似たような名前で採用され、他社との差別を図るために、更にオリジナル商品の特約を増やしていく。

これからも、時代にあわせた自動車保険の特約・サービスが増加していくでしょう。

自動車保険の補償される内容と特約の補償内容が保険をわからなくしている。

保険に詳しい人は、自分の自動車保険の補償に見合った特約を追加し、「オリジナルの自動車保険を好きなように作れる」という大きなメリットはあります。

しかし、保険に詳しくないと、何がなんだかわからない・・・なんて思われる方も多いのではないでしょうか。

反対に、一つ一つ保険や特約の補償される範囲免責事項(保険で対応できない事項)を把握していくことで、「自動車保険は意外に簡単」と思えるはずです!

【免責事項】保険が使えない?約款から保険が使えない訳を細かく解説自動車保険、「事故の時に保険が使えなかった」なんて話、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 「保険が使えない」にも、理由...

このブログでは、出来る限り保険商品や免責事項についても、説明していきます。

保険を知る・見直す!まず保険料から!

私自身、保険料が29,990円安くなりました!

➡自動車保険は比較で安くなる!

利用者800万人突破のインズウェブ!

自動車保険の見直しに必須の「自動車保険一括見積もりサービス」です。

インズウェブでは最短5分で、最大21社の見積もり取れる!

各社の保険料、補償内容、サービスなどを簡単に比べて選ぶことができます。もちろんサービスはすべて無料です!

無料の自動車保険一括見積もりサービス

私自身、自動車保険の一括見積サービスを利用して、保険料を安くすることが出来ました。

自動車保険一括見積サービス利用してみました。その結果は?!自動車保険料の見積りサービスは無料です。電話する時間も省けますし、一番のメリットとしては、一社ではなく複数の保険会社の見積もり結果が確認...